研究について

研究成果

突堤後方の流れに関する実験-模型ひずみの影響の検討-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0349 1980年06月
執筆者 加藤始、木村久雄、寺川博也
所属 海洋水理部 水理研究室
要旨

 突堤の潮流制御効果とそれに及ぼす模型歪みの影響を調べるため、3.25m×10.0mの測定部をもつ回流平面水槽を使い、水深10.0cm、流速は約9.0cm/sの条件で、突堤の長さを模型歪みの変化に対応するようL=50、25、12.5、5cmと変化させた実験を行い、その後流域での平均流速Uと乱れの平面分布(Z=2cm)を、大・小2つのプロペラ流速計を使って測定した。
 各ケースのU/U0(U0:突堤なしの場合)の平面分布のContourを比較すると、L=50cmでの結果は他と少し異っており、これは側壁の影響と考えられる。また突堤後方のはく離領域の大きさXbとLとの比はL=5cmではXb/L≒14.0、L=5cmではXb/L≒12.1と模型歪みが良い菊なるほどXb/Lは小さくでることがわかった。乱れの測定結果からは、模型歪みが大きいと突堤に相対的には等しい位置での乱流強度の大きさがかなり変化することがわかった。

全文 /PDF/no0349.pdf