研究について

研究成果

埋立護岸における裏込砂の浄化効果に関する実験的研究

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 019-02-01 1980年03月
執筆者 門司剛至
所属 土質部 基礎工研究室
要旨

 廃棄物埋立護岸の設計においては、埋立地に投入された汚染物質が周辺海域に流出しないような配慮が必要である。本研究はこうした汚染物質に対する裏込砂の浄化効果について室内実験で調べたものである。
 実験では、実際の護岸の条件、すなわち、裏込砂の粒径、残留水位、粘土、有機ヘドロなどをできるだけ実験条件としてとり入れ、浄化効果がどの程度期待できるかを調べた。実験として、粘土懸濁液の砂ろ過実験、重金属の粘土粒子への吸着実験、および有機物の吸着・ろ過・分解実験を行った。その結果、通常の裏込砂で懸濁物質はほぼ完全に除去でき、重金属や有機物についても、条件を整えればある程度の浄化効果が期待できることがわかった。

全文 /PDF/vol019-no02-01.pdf