研究について

研究成果

大洗海岸における砕波帯内の総合観測

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 018-02-02 1979年06月
執筆者 田中則男、加藤一正、灘岡和夫、小山内英雄、近藤隆道
所属 水工部 漂砂研究室
要旨

 大洗海岸で実施した現地観測結果に基づいて砕波帯内における海浜流、波浪、浮遊砂分布、海底地形および波のはい上りの特性およびこれらの相互関係が、主として以下のテーマについて論じられている。すなわち、1)沿岸砂州の距岩より狭いサーフゾーン内に存在する沿岸流と離岸流わ伴う環境流が共存する海域の海浜流の特性、2)後浜に設けられた不連続消波堤が離岸流の発生位置を固定する効果、3)波浪の高周波成分のエネルギーの減殺と海底地形の関係、4)サーフゾーン内での浮遊砂濃度の三次元分布、特に水深方向に平均した濃度の平面分布と海浜流および海底地形の関係、5)海浜への波のはい上りの特性。
 これらの観測成果は、海浜流や海浜変形予測モデルの開発に際して基礎データとなるものである。

全文 /PDF/vol018-no02-02.pdf