研究について

研究成果

直立消波護岸の水理特性および曝気能実験

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0312 1979年03月
執筆者 細川恭史、三好英一、菊池治
所属 海洋水理部 海水浄化研究室
要旨

 埋立地護岸として計画されている直立消波護岸構造について、模型実験により水理特性及び曝気能を検討した。対象護岸は、遊水部をもつ縦スリット式消波護岸で、波返しパラペットが取り付けられる。この護岸形式に対し反射率、越波量、曝気能の各観点から検討を加え、消波スリット部及び上部パラペット構造の断面設計に資することを目的としている。
 限られた条件下での実験ではあるが、消波効率から見て適切なスリット形状を選定し、越波特性から見て必要なパラペット天端高を推定した。更に、計画断面の反射率に対する周期特性、波浪・潮位条件による越波流量の変化などを調べた。新しい試みである曝気実験では、直立壁護岸及び一様勾配斜面海浜に比較して消波護岸の相対評価を行ない、併せて曝機能を規定する条件について考察を行った。更に、曝気実験を行う上での今後の課題についてまとめた。

全文 /PDF/no0312.pdf