研究について

研究成果

超高圧水ジェットによる岩盤掘削

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 018-01-05 1979年03月
執筆者 東海林秀幸、中島忠男
所属 機材部 主任研究官
要旨

 本報告は超高圧水ジェットによる岩盤掘削実験結果をまとめたものである。静止したノズルでは、15cm角の各種岩石とそれらをモルタルで固め70×50×30cmのブロックとしたもの、および30cm角の稲田花崗岩と小豆島崗岩を用いた。これらの試料は口径0.85mmノズル、圧力2510~3100kgf/cm2で大きく破壊した。
 移動するノズルでは30cm角の稲田花崗岩を掘削し、実験条件を変えて掘削深さとの関係を調べた。この実験結果から掘削深さとの関係を調べた。この実験結果から掘削深さの実験式を提案した。実験式は圧力、圧縮強度、ノズル径、ノズル試料間距離、ノズル移動速度、掘削回数をパラメーターとして含んでいる。掘削深さはジェットの運動量に比例することが明らかとなった。この実験式にもとずいて、ある与えられた水ジェットエネルギーでの最適掘削条件を求め、圧力が圧縮強度の1.5倍の時にもっとも深い掘削深さを得られることがわかった。

全文 /PDF/vol018-no01-05.pdf