研究について

研究成果

超軟弱粘土の圧密試験法とその適用

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 018-01-02 1979年03月
執筆者 梅原靖文、善功企
所属 土質部 動土質研究室
要旨

しゅんせつによる埋立地盤のような超軟弱地盤の沈下予測には、自重ならびに層厚変化の影響が無視できない。このような場合に対する圧密沈下計算法は三笠により提案されているが、慣用の標準圧密試験法により計算に必要な圧密定数を合理的に定めるのは困難である。そこで、定率ひずみ圧密試験法の活用を前に提案したが、本報告では実用上の便をはかるため、定率ひずみ条件ならびに層厚変化を考慮した無次元表示の圧密基本式の差分解より作成した図表を用い、超軟弱粘土の圧密定数を合理的に決定する方法を新たに提案している。本方式の圧密試験法により我国の代表的な港湾の超軟弱土の特性を調べ、さらに沈降実験により超微小応力領域における特性を調べ、あわせて両者の連続性を検討した。さらに、模型地盤の自重圧密沈下観測結果の解析を実施し、その妥当性を検討するとともに、現地埋立地盤への適用方法に関する考察を行った。

全文 /PDF/vol018-no01-02.pdf