研究について

研究成果

海底パイプラインの耐震設計法の検討

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0307 1978年12月
執筆者 清宮理
所属 構造部 主任研究官
要旨

海底パイプラインの耐震設計法には、質点系モデルによる動的応答計算法、石パ基準に示される変位法及びBARTトンネルや衣浦港海底トンネル等の耐震設計に用いられた別の変位法とがある。この3方法の耐震設計法を伊勢湾での海底パイプライン及び川崎港、衣浦港での仮想パイプラインに適用して比較検討を行った。動的応答計算では、地盤を一質点と二質点とに置換した二種類の質点系モデルを作成して計算を実施した。また、海底パイプラインの立上りや曲り等の特殊部及び地盤の諸定数がパイプの断面力に及ぼす影響について一質点系モデルを用いて検討した。計算結果から、石パ基準の方法で算定される断面力はBART・衣浦港よりも大きいことがわかった。また、動的応答計算は、入力地震によって断面力にかなりの相違があるが、石パ基準の方法で算定される断面力よりも小さく、BART・衣浦法で算定される断面力と同程度と考えてよい。

全文 /PDF/no0307.pdf