研究について

研究成果

地盤の圧密沈下による斜杭の曲げに関する実験的研究

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 017-04-04 1978年12月
執筆者 高橋邦夫、沢口正俊
所属 土質部 基礎工研究室
要旨

 地盤の圧密沈下により斜杭に発生する曲げについて調べるために室内実験を行った。傾斜角5°、10°、15°、20°とした模型プレート杭(7.5cm×0.9cm×178cm)のそれぞれ2本を、頭部ヒンジ結合の組杭として厚さ113cmの粘土地盤に建て込み、鋼ボールの荷重により地盤を圧密沈下させ、その間、杭に生ずる曲げひずみ、杭頭の変位および地表面沈下量を測定した。これを検討した結果、最大曲げモーメントは杭の傾斜角および地表面沈下量にほぼ比例することなどがわかった。
 また実測値に対して3種類の計算を行った。3次元有限要素法弾性解析および佐藤等の方法により実測値とほぼ一致する結果が得られ、粘土層全体と上部排水砂層に弾性地盤反力を仮定し鋼ボール層を荷重層とした計算により、実測値とよく一致する結果が得られた。

全文 /PDF/vol017-no04-04.pdf