研究について

研究成果

ポンプしゅんせつ船の運転条件と濁りの関係

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0305 1978年09月
執筆者 中園嘉治、浜田賢二、早乙女保二、宮崎照児、増田勝人、緒方康正、岡山義邦、河野茂
所属 機材部 主任研究官
要旨

 ポンプしゅんせつ船の運転条件と濁りとの関係を現地調査によって、明らかにした。場所は苅田港松山地区で-10m泊地しゅんせつ工事に付随して調査を行った。対象船の出力はD.E.2,250P.S.である。
 運転条件として、土厚とスイング速度を変化させ、濁りとの関係を調べた。濁りとしては、採水によるSSを指標として整理した。採水はカッタ近傍4点、およびしゅんせつ船の周辺(約200m以内)に配置した小舟4隻で、ポンプしゅんせつ船のカッタがスイングの中央に達した時点で、全点一斉に行った。しゅんせつ能力評価のために、海上管内含でい率、ポンプ流量および吸入負圧を測定した。
 カッタ近傍の濁りは、カッタのスイングによって排土される土量と実際の揚土量との比として定義された有効吸込率によって支配されることがわかった。また、潮流が微小だったためか、調査船には濁りはほとんど達しなかった。

全文 /PDF/no0305.pdf