研究について

研究成果

移動する平行平板間の流れの成長

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0304 1978年09月
執筆者 東海林秀幸
所属 機材部 主任研究官
要旨

 回転円板型ゴミ回収装置内に誘起する流れについて検討した。回転円板水中部を移動する平行平板と近似し、2次元常層流の境界層方程式を誘導し、反復型差分法を用いて数値解法を求めた。解法のチェックとしてチャンネルフローをとりあげ、Schlichtingの摂動解、Bodsia-Osterleの線型化差分法による解、木谷等の解と比較し、本報告の解は十分な精度であることを確認した。
 移動する平行平板間の流れの成長が明らかとなり、助走区間長さは、平板速度と入口Re数の関数であることが判明した。Up≦1.0までは助走区間長さは平板速度の増加に対して減少し、Up>1.0の範囲では増加する。平行平板間の流れの成長は遅く、短い平板では全域が助走区間であることが明らかとなった。付加圧力損失、付加エネルギー損失を求め、成長流の仮定した時の補正値を与えた。
 クェッテの流れについても数値解を求め、その性質を明らかにした。

全文 /PDF/no0304.pdf