研究について

研究成果

新しい波の回折計算法とスペクトルの最適分割数

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0303 1978年09月
執筆者 高山知司、横田慎二、河内隆秀
所属 海洋水理部 波浪研究室
要旨

 港内の波高分布を調べるために、波の回折現象を数値モデルによって解析する方法が多く用いられている。今までに、規則波に対する二次回折計算プログラム、開口防波堤による不規則波の回折計算プログラムが開発されて、実際の実用に供しているが、それぞれいくつかの問題点があってどのような場合にも適用できるまでには至っていなかった。
 近年、高山らによって、上記の問題をすべて解消した新しい波の回折プログラムが開発された。
 本研究では、この不規則波の回折計算手法について概説するとともに、従来の回折プログラムとの比較検討を行った。更に、波の回折計算の演算所要時間と回折係数の計算精度、およびこれらと波のスペクトル分割数の関係を詳しく検討し、必要で十分な分割数を求める近似式を提案した。

全文 /PDF/no0303.pdf