研究について

研究成果

へどろしゅんせつにおける模型前面開口型吸込ヘッドの形状効果

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0302 1978年09月
執筆者 浜田賢二、斎藤勝、八木得次、佐藤義博
所属 機材部 流体輸送研究室
要旨

 へどろの高濃度しゅんせつの観点から有望視されている前面開口型吸込ヘッドの模型4種を用いてしゅんせつ実験を行なった。その結果を要約すると以下のようになる。
(1)前面開口型ヘッドを用いれば、見掛含でい率55~65%の高濃度しゅんせつを行うことができる。
(2)たい積へどろの含水比が低い場合には、ヘッド部のへどろ吸入パターンは運転状態によってX、Y領域の2種に大別される。X領域ではかき込み土量はすべて吸引される。しかしY領域では、ヘッド内面側面に滞留しているへどろによってかき込み土量のすべては吸引されず、一部はヘッド外にはみ出してしまう。そしてY領域終末部はヘッドの閉塞現象につながる。
(3)Y領域を呈する運転状態の範囲はヘッド形状、とくにヘッド幅の影響が強い。

全文 /PDF/no0302.pdf