研究について

研究成果

軽量材の振動時挙動に関する実験

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0299 1978年09月
執筆者 荒井秀夫、北島昭一
所属 構造部 振動研究室
要旨

 軽量材を裏込め材に使用することによって土圧を低減させる工法は、静的な実験によって常時においては有効であることが確認されているが、地震時においても有効であるかどうかについてのデータは全く得られていない。地震時の問題を解決するため第1段階として、振動台による実験によって、軽量材の振動時挙動と壁体に作用する振動土圧を調べた。実験から求められた結果は次のとおりである。
(1)軽量材は振動を受けると、水中では、砂に比べて著しく剛性を感じ、動きやすくなる。
(2)壁に作用する振動土圧は、砂によるものに比べて空気中では小さく、土圧低減効果が顕著であり、水中では土圧振幅の大きくなる場合もあるが、全土圧は小さくなり、空気中の場合ほど顕著でないが、土圧低減効果が認められた。

全文 /PDF/no0299.pdf