研究について

研究成果

海上航行船舶挙動に関する研究(第3報)-広域水域における実態調査手法-

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 017-01-04 1978年03月
執筆者 奥山育英、早藤能伸、吉田行秀、中辻隆
所属 設計基準部 システム研究室
要旨

既に第1報および第2報で海上交通実態の観測手法と観測データの処理法および解析システムを報告したが、本報告は、前2報で比較的簡単にしかふれていない、広域海域における観測法、すなわち、複数のレーダーによる観測と移動船舶による観測をとり扱った。さらに、在来の解析においては静的な結果しか得られず、海上交通実態のもつ動的な部分がすべて消失してしまうことから海上交通実態の16mm映画を電子計算機から直接作成する試みを行い、複数レーダーによる24時間分の観測を約12分の映画にまとめた。この試みの成功により、動的な実際の動きを把握するには16mm映画を、また純化された静的な海上交通特性をみることは在来の解析結果を参照にすることにより、海上交通実態の動的静的一体の把握がなされるに至った。

全文 /PDF/vol017-no01-04.pdf