研究について

研究成果

徳島空港延長に関する漂砂模型実験

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 017-01-01 1978年03月
執筆者 佐藤昭二、小笹博昭、永井紀彦
所属 次長 次長
要旨

 徳島空港の滑走路は、現在延長1500mのためYS等の小型機しか発着できず、増加しつつある旅客需要をさばききれなくなっている。そこで滑走路を海側に600m埋立延長しジェット機の就航を可能にさせることが計画されている。しかし、空港の位置する松茂海岸は近年侵食が進み離岸堤などの対策工がなされている海岸なので、事前に空港延長が本海岸に及ぼす影響を把握し、都合の悪いことが予測される場合には有効な対策工法を検討しなければならない。このため本漂砂模型実験を実施した。
 実験は港湾技術研究所大型水工実験場内で、主方向のSE波向に加え、SSEとENEの波向に関してもおこなわれた。その結果、空港延長は海岸侵食を弱めること、しかし空港延長後も侵食は続くので、二重離岸堤設置が望ましいこと、空港粟津間の海水浴場が凹型の海浜に変化することなどがわかった。

全文 /PDF/vol017-no01-01.pdf