研究について

研究成果

ウェルの横抵抗に関する実験的研究

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 016-04-01 1977年12月
執筆者 高橋邦夫、沢口正俊
所属 土質部 基礎工研究室
要旨

 長さ2.1m、直径50cmの鋼製模型ケーソンを室内実験槽の砂地盤中に建て込み、4回の水平載荷実験を行った。この結果、水平断面内の前面地盤反力はケーソン中央に集中して分布すること、その時の地盤反力は地盤の受働抵抗土圧の4倍程度あることがわかった。またp=kxy1/2なる久保の式が、この場合にも成立した。
 池原・横山の方法を簡略化した計算法を提案した。また、久保の式を応用した図式計算法を提案した。現在までに提案されている計算法と上記二つの計算法によって実験の条件に対する計算を行い、結果を比較検討した。その結果、前者の提案法は、物部式、池原・横山式と同程度の合理的な結果を算定した。後者の提案法もほぼ妥当な結果を示した。
 また、港研方式杭の横抵抗計算法の短杭の計算法によっても、妥当な計算結果が得られた。

全文 /PDF/vol016-no04-01.pdf