研究について

研究成果

土運船実船調査報告-土砂投下時の船体挙動-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0267 1977年09月
執筆者 早乙女保二、石塚浩次、松本茂
所属 機材部 汚泥処理研究室
要旨

土運船土砂投下時の濁り発生研究の模型実験基礎資料を得るために、大型土運船土砂投下時の船体挙動について実船調査を行った。調査は神戸市六甲アイランドにおいて実施し、2,000t積、2,500t積土運船の通常作業土砂投下における土運船浮上加速度、喫水変化などの測定を行った。  調査の結果、土運船浮上時速度は加速度の測定データの直接積分によって求まり、土砂投下時のフルード数が明らかになった。また、流出土量の時間的変化は、土運船浮上に伴う浮力の減少量の変化によって代表させることができると考えられ、その結果、土砂流出に要する時間は、2,500t積土運船の場合、約11秒と推定された。  今回の調査結果をもとに当研究所機材部で進める模型実験の縮率をフルード則によって算出した。

全文 /PDF/no0267.pdf