研究について

研究成果

東京湾の海水交換に関する水理模型実験

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 016-03-03 1977年09月
執筆者 堀江毅、村上和男、亀山豊、入尾野幸雄
所属 海洋水理部 主任研究官
要旨

 海水交換率-主として潮汐作用による湾内水と外海水との交換率-に関して従来いくつかの研究が発表されているが、これらのモデルにおける海水交換率の定義、すなわちどの水塊と水塊との交換を意味しているのかは必ずしも同一でない。このため、これらの関係を明らかにすると共に、東京湾の水理模型(水平縮尺1/2000、鉛直縮尺1/100)を用いて、湾国部での湾内水と外海水との海水交換率の算定に適用し検討した。
 海水交換モデルとして速水らの方法及びParkerらの方法を用いた結果、東京湾の湾口部(富津-観音崎)での海水交換率は、大潮時で数%程度であった。
 また、ボックスモデルによる隣接ボックス間の交換率は、他の方法によるよりも大きく見積られることが明らかになった。

全文 /PDF/vol016-no03-03.pdf