研究について

研究成果

レクリエーション海浜における突堤・離岸堤の汚濁拡散に対する影響

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 016-02-02 1977年06月
執筆者 佐藤昭二、木村久雄、高松恭文
所属 海洋水理部 海洋水理部長
要旨

 レクリエーション海浜においては海浜侵食を防止する目的で突堤や離岸堤が建設される。しかし、特に、夏期は水温が高く波もない上に、海水浴客による有機汚染物の放出や陸上からの汚水の放出によって海水が汚染され易い。
 本研究では、平行直線状の等深線をもつ海浜を取り上げ、主として潮流による汚濁拡散に与える突堤や離岸堤の影響を調べた。まず、水理模型実験によって定常流の実験を行ない、その結果を参照して定常流および非定常流の数値シミュレーションを行った。その結果、突堤間に離岸堤を設けると潮流が小さいときは突堤のみの場合より汚濁拡散が悪いが、速いときはよくなること、突堤先端に離岸堤を設けると汚濁拡散が常に悪くなること、離岸堤は突堤先端を結ぶ線より沖側に設けるべきことなどを明らかにすることができた。また、数値シミュレーションについては、種々の工夫を試みた。

全文 /PDF/vol016-no02-02.pdf