研究について

研究成果

海面清掃船の模型実験(その1)-回転円板型の浮遊ゴミ吸込み能力-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0245 1976年09月
執筆者 石塚浩次、藤井喜一郎
所属 機材部 作業船研究室
要旨

 回転円板による水面浮遊ゴミの吸込み能力について、模型実験等による検討の結果、次のことが分かった。回転円板による水面浮遊ゴミの吸込み能力は、回転外周よりの飛沫の吸込み部水面への悪影響の防止と、導水路内で円板を回転させた場合に有効に発揮する。  導水路内で円板を回転させた場合の吸込み能力は、回転円板駆動力および導水路の流路断面積によって求められる。導水路(今回の実験においては短形断面チャンネル)幅が一定の場合、吸込み水頭がチャンネル水深のほぼ1/3の時に最大の吸込み流速になる。  一方、回転円板の模型実験と併せて行なった複数個ノズルからの水ジェット噴射による吸込み能力は、回転円板の摩擦による吸込み能力に対して有効であるばかりでなく、収集装置の構造上からも簡便になり、今後水ジェットは水面浮遊ゴミ収集に有効な利用手段と考えられた。

全文 /PDF/no0245.pdf