研究について

研究成果

ケーソン進水台車車軸応力測定試験

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0239 1976年06月
執筆者 藤井喜一郎、石塚浩次、東海林秀幸、中島忠男
所属 機材部 作業船研究室
要旨

ケーソン進水時における進水用台車の車軸に発生する応力について第1次、第2次の2回にわたり調査を行いその結果を記した。進水用台車は、第一港湾建設局酒田港工事事務所のもので、進水させたケーソンの重量は各調査時とも1500tであった。第一次の調査は、過去のケーソン進水作業の結果、進水台車の車軸に生じた永久たわみ発生原因を主として調査する応力測定を行った。第一次の調査結果にもとづき、台車車軸の交換、レール調整等の改修工事が実施されたが、第二次の調査は、本改修工事より台車車軸の安全性が向上したかどうかを調査する目的で応力測定が行なわれた。その結果、車軸全体の安全性は全般的に第一次測定時に比較して向上したことが判明した。これらの調査により、進水台車の車輪とレールの接触状態、各車軸の荷重負担量、ならびに車軸に永久たわみの生じた原因について明らかにした。また車軸設計のための二、三の参考事項を記した。

全文 /PDF/no0239.pdf