研究について

研究成果

大阪湾の潮流と物質拡散に関する模型実験(第2報)-主要汚染源の湾内汚染に与える影響-

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 015-02-05 1976年06月
執筆者 金子安雄、堀江毅、村上和男、亀山豊、入尾野幸雄
所属 海洋水理部 海水汚染水理研究室
要旨

 本報告は、大阪湾水理模型(水平縮尺1/2000、鉛直縮尺1/200)を用い、現況地形と55年埋立計画地形に対して、大阪湾の主要汚染源の拡散特性を検討するとともに、これらの汚染源の同湾内に対する汚染寄与率を計算したものである。
 本実験の結果、現況時、55年埋立計画地形時とも、湾内北西部では淀川河口の汚染源が、南東部では大阪湾の汚染源がそれぞれ同湾内の汚染に対する寄与が大きく、その他の汚染源は、投入点近傍の海域では大きいが、投入点から離れた海域では小さかった。しかし、55年埋立計画地形時の方が現況地形時よりも拡散が早いため、各汚染源の寄与の度合は両地形で若干異った。
 さらに、拡散実験における濃度分布の重ね合わせの原理は、繰返し再現性のよい実験ケースについては成立することが認められた。

全文 /PDF/vol015-no02-05.pdf