研究について

研究成果

防波堤隅角部付近の波高分布に関する研究

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 015-02-02 1976年06月
執筆者 小舟浩治、大里睦男
所属 水工部 主任研究官
要旨

 波向きに対し凹状の隅角を形成する法線形を有する防波堤では、入射波と反射波の干渉により一直線状の法線形の場合と比べて、波高ばかりでなく波力も増大することはよく知られており、実験的にも確かめられている。ところが、このような隅角部付近の水理現象に対する検討は十分なされておらず、まだ設計に反映するまでには至っていない。
 本報告では、こうした隅角部における波力の増大現象の一要因と考えられる、波高の変動特性を把握することを目的として、先ず隅角部を有する防波堤前面における波高の計算法を開発し、この計算法に用いて、不規則入射波に対する計算を実施した。さらにこれらの計算結果にもとづいて、隅角部の角度、防波堤の長さ、および反射率等の各種条件に応じた波向増大率を提示している。

全文 /PDF/vol015-no02-02.pdf