研究について

研究成果

監督測量船“うずしお”動揺試験報告

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0232 1976年03月
執筆者 近藤基、藤井喜一郎、白鳥保夫、東海林秀幸、石塚浩次、中島忠男
所属 機材部 機材部長
要旨

 昭和50年2月24日~3月1日、高松港において実施した双胴型監督測量船“うずしお”の動揺試験結果について報告する。  今回の試験は船速を変えるために7種類のエンジン回転数を選び、回転数を一定とした場合における横揺れ、縦揺れの動揺特性を調べ、測深精度、船位測定精度、乗組員の船上作業性に与える影響を検討した。    平均横揺れ角では、横揺れ角、縦揺れ角とも約1度前後であり、船速に対しての顕著な変化はみられなかった。  動揺による測量誤差では、横揺れによる影響が大きく、船位測定誤差では縦揺れによる影響が大きいが、今回の試験結果では、いずれもそれぞれの標準精度内に充分納まっている。  乗組員の船上作業性に対しては、振動加速度、周波数の影響が大きいが、今回の試験ではほとんど問題ない。  以上の観点から判断して、“うずしお”は測量船として必要な性能を有していると思われる。

全文 /PDF/no0232.pdf