研究について

研究成果

播磨灘の潮流と海水汚濁拡散の数値計算

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0231 1976年03月
執筆者 金子安雄、堀江毅、柏村正樹、豊田奉節、矢嶋道夫
所属 海洋水理部 海水汚染水理研究室
要旨

関西国際空港建設計画に伴う播磨灘候補地海上埋立案に対し、同空港埋立による播磨灘、大阪湾の潮流と汚濁拡散がどの程度の影響を受けるかを数値計算によって検討したものである。  計算対象は、備讃瀬戸から播磨灘、大阪湾を含む領域とし、2.5Kmに格子分割した。  潮流計算では、備讃瀬戸、鳴門海峡、紀淡海峡から大潮、又は小潮の振幅、遅角を与えた。  拡散計算では、保存系物質が沿岸海域の汚濁源から投下されて一定潮汐間に拡散する速度とパターンを、初期濃度が全域0の場合と、別に求めた定常解を初期値として与えた場合とについて求めた。  現況地形と、空港埋立及び港湾埋立などを加えた将来地形との比較計算において、播磨灘および大阪湾の潮流と汚濁拡散に対し、空港埋立や港湾埋立の有意な影響は認められなかった。

全文 /PDF/no0231.pdf