研究について

研究成果

重力式岸壁の地震被災例集

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0227 1975年09月
執筆者 野田節男、上部達生
所属 構造部 沈埋構造研究室
要旨

我国の港湾施設はこれまでに幾度か大地震に見舞われ、甚大な被害を蒙っている。地震学等の関連分野の進展に伴い、過去の被災例を再検討することは、港湾構造物の耐震設計法の改善に役立つものと考えられる。
 このような観点に立ち、まず最初の試みとして、既応の地震被害報告の内から重力式岸壁を対象に被災例を選び出し、耐震設計に関与する工学的データをとり纏めた。ここでは12地震を対象に、49港・129岸壁について述べる。
 なお、付録Aとして、被災例を現行の設計法により安定解析し、過去の大地震で生じた地震動の強さに対応する現行設計法における震度の大きさを推定した。付録Bには、将来地震により港湾構造物が被災した場合、必要な事項を遺漏なく記録するための震害調査票を作成した。

全文 /PDF/no0227.pdf