研究について

研究成果

吸込間隙の影響を受ける固体の吸込力について

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 014-03-01 1975年09月
執筆者 岡山義邦、八木得次、佐藤義博、斎藤勝
所属 機材部 主任研究官
要旨

 海底の固体を吸引する場合、海底地盤と吸込マウスの間隔の変化によって、吸込力がどのように変るかについて調べるために、模擬海底ベッドと円形マウスを使って、室内実験を行った。
 この結果、間隔を小さくしてゆくと円形マウス入口に急激な速度の上昇が得られ、抗力係数は増加するが、最終的には一定の値に漸近することが判った。また間隔の変化による吸込口の相似な流れは、無次元パラメータξ3.52を用いて与えられる。
 このことを検討するためには、ポテンシャル流に対して差分近似式を利用した数値計算を行った。これをひとつのデータとして、間隔の変化による吸込力の相似性を調べると、実験値に対して得られたパラメータで近似的に整理できること、そしてこのパラメータξ3.52は、吸込みの場における流れの絶対速度を与えるものであるということが判った。

全文 /PDF/vol014-no03-01.pdf