研究について

研究成果

衣浦港海底トンネル地震応答観測および地震応答計算

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0221 1975年06月
執筆者 清宮理、中山茂雄、土田肇
所属 構造部 沈埋構造研究室
要旨

沈埋工法によって建設された衣浦港海底トンネルでは、トンネルの保守管理および構造物の地震時の挙動を把握するため、加速度計、ひずみ計、鉄筋計および変位計を設置し、昭和48年8月のトンネルの供用開始と同時に地震応答観測を始めている。
 昭和50年1月現在まで、7回の地震波記録が取得され、一部地震波の解析を行なった。この結果、地盤と沈埋トンネルでは、最大加速度において、ほぼ同じ値が記録されているが、地震波の性質によって地盤と沈埋トンネル相互の振動性状が異なる等の事が、わかった。
 また取得された地震波を入力として、地震応答計算を行ない、沈埋トンネルに発生する軸ひずみおよび曲げひずみを算定し、実測値との比較を行ったが、オーダー的には比較的一致することがわかった。

全文 /PDF/no0221.pdf