研究について

研究成果

有限要素法による水平方向地盤反力係数の推定-特に2次元k値-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0219 1975年06月
執筆者 三橋郁雄
所属 設計基準部 設計基準課
要旨

自立矢板壁や軟弱地盤上の控えを有する矢板壁の設計は弾性梁法で解かれるのが最も合理的な解を与え、特に変位を重要な設計条件とする場合にはこの方法が最も有力である。しかしこの設計法は地盤反力をバネ系で与えるため、地盤反力係数K値がよく分かっていないと、現実にはつかえないことになる。いままでのK値の研究は杭やボーリング孔内試験などの3次元場でのものが大部分であるが、矢板壁などの設計上2次元場とみなせる構造物では2次元K値を用いる必要がある。本稿ではルイ・メナールの横方向変形の式と有限要素法の両者を用いたK値推定方法を示し、まず3次元場で用いて実測値と照合したところ、かなりよい一致を得たので、同様なことを2次元K値についても試み、粘性上の場合k~Cu、砂質土ではk~N値の関係を示した。

全文 /PDF/no0219.pdf