研究について

研究成果

模型ドラッグヘッド走行時における堀削用ジェットの効果

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0217 1975年06月
執筆者 八木得次、是石昭夫、岡山義邦、佐藤義博、斎藤勝
所属 機材部 流体輸送研究室
要旨

 本資料は、水ジエットがドラッグヘッドの吸込性能に如何なる影響を及ぼすか模型実験を行ない、その結果を述べたものである。
 模擬ベッドは比較的ルーズな細砂地盤とした。また、実験条件は、ポンプ流量0.165及び0.283m/min浚渫速度0.052、0.088及び0.129m/sの組合せとし、ジエット圧力は0~1.0kg/平方cmの範囲とした。
 いずれの実験ケースにおいても、ジエット圧力の増加に伴なって含泥率の増加傾向は見られるが、ルーズ砂質土のために顕著な増加量は期待できない。しかしながらヘッドに囲まれた地盤内では、ジエットによって土砂は掘削撹乱されて浮遊状態が助長されるから、極めて安定した吸込状態を保つことが出来、またヘッド前面に推積する土砂が減少し、ヘッドの走行を円滑にならしめる効果があることが判った。

全文 /PDF/no0217.pdf