研究について

研究成果

桟橋スラブ上のコンクリート舗装の収縮ひびわれと防止対策

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 014-02-04 1975年06月
執筆者 佐藤勝久、森口拓、浅島豊明、渋谷英男
所属 土質部 滑走路研究室
要旨

 千葉港のけい船桟橋スラブ上のコンクリート舗装に多数のひびわれが発生したので、その原因究明と防止対策につき研究を行なった。
 ひびわれ発生コンクリート舗装と同じ構造を含めて、4種類の試験舗装を桟橋スラブ上に作り、温度、ひずみ、変位など多方面からの調査試験を実施した。これらの結果に基づき、舗装版内に生ずる温度応力、ひびわれ原因、その防止対策などを検討した。
 その結果、ひびわれ発生原因は、舗装コンクリートの乾燥収縮と温度降下時の収縮が、舗装版が下の桟橋スラブと一体となっていることから拘束され、大きな引張応力を版内に生ぜしめたためであることが判明し、その防止には、桟橋スラブ上にポリエチレンシートなどの路盤紙を敷くか、適切な膨張セメントコンクリートを用いるとよいことも分かった。

全文 /PDF/vol014-no02-04.pdf