研究について

研究成果

備讃瀬戸における海底砂州、サンドウェーブの調査

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 014-02-01 1975年06月
執筆者 小笹博昭
所属 水工部 漂砂研究室
要旨

 瀬戸内海の備讃瀬戸には、島陰背後に多数の砂州(浅瀬、延長数km、幅1km程度)が存在しており、砂州上には巨大なサンドウェーブ(砂浪、波長数十m、波高数m程度)が発生している。特に坂出市沖のイノサキノツガイ地区は航路の交差点にあたっているにもかかわらず、砂州、サンドウェーブが顕著に発達しており、航路の維持をはかっていく上で、これらの地形の実態を解明し、航路維持計画に対する指針を得ることが強く要望されている。
 本論文は特にイノサキノツガイ地区を中心として行なわれた、砂州、サンドウェーブの実態を調べるための、地形、底質、潮流に関する調査の報告である。調査の結果より、潮流特にその乱れと関連で砂州、サンドウェーブの形成状況が考察され、それらの形成機構が論じられている。

全文 /PDF/vol014-no02-01.pdf