研究について

研究成果

港湾計画における環境アセスメント手法

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0214 1975年03月
執筆者 稲村肇
所属 設計基準部 計画基準研究室
要旨

港湾における環境保全の主題は埋立てといった工事による水質汚濁の拡散及び防波堤による海岸決潰といった直接的なものに限定されている。しかし、近年の港湾機能の多様化は港湾をめぐる環境に対して多くの要求をもたらした。それらは動物、植物、魚類といった生態系の問題であり、景観、コミュニティーといった社会的問題である。港湾計画の評価はこれらの異質の環境事象を総合的に考慮せねばならなくなってきた。そこで本研究は港湾計画の特質を考える中で、環境が環境影響要素、環境因子、環境事象の三つのカテゴリーに分割されることを述べ、更に人間を含めた四カテゴリーの関連を把握する方向での総合的環境評価の手法を述べる。

全文 /PDF/no0214.pdf