研究について

研究成果

重力式壁体の傾斜量について

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0195 1974年09月
執筆者 沢口正俊、高橋邦夫
所属 土質部 基礎工研究室
要旨

重力式壁体に働く水平外力と壁体の傾斜量との関係を調べるための理論的考察と実験的検討が行なわれた。理論的考察では、基礎地盤を、いわゆるWinklerモデルで表わし、底盤にかかる偏心荷重と地盤反力との力の釣合い条件から底盤の傾斜量を求める式を導き出した。次に実験的検討においては、模型載荷板(60×120cm)を実験用砂地盤上におき、偏心荷重を与えて載荷板の傾斜量を測定した。また、底盤および地盤中に土圧計を設置し、載荷中の地盤反力分布および土中土圧を測定した。Winklerモデルとしての計算に必要なK値は、実験用砂地盤上で行なった正方形載荷板(75×75cm)による平板載荷試験によって推定した。その結果、載荷重と傾斜量との関係は、ある荷重範囲では理論値と計算値とが一致したが、他の荷重範囲では一致しなかった。最後に有限長の底盤に体する偏心荷重と傾斜量との関係を計算で求め、グラフに表わした。

全文 /PDF/no0195.pdf