研究について

研究成果

粘土のかく乱とサンプリング方法の改善に関する研究

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0193 1974年06月
執筆者 奥村樹郎
所属 土質部 地盤改良研究室
要旨

サンプリングに伴う粘性土試料のかく乱は原位置での強度や圧密特性を著しく変化させ、土構造物や基礎の設計の精度を低下させている。本文では初めにかく乱の実体に関する考察を行なってかく乱についての理解を深めた。次に、室内実験によってかく乱に伴う強度特性・圧密特性の変化を調べ、これらの特性の変化が乱された試料の残留有効応力と一義的な関係を持つことを見出した。さらに、温度変化および土中の空気分がかく乱に及ぼす影響を考察し、空気分の影響の重要性を述べた。これらの研究に基き、乱れの補正法についていくつかの提案を行なっている。次に、サンプリングに伴う乱れを考察し、また、試料のかく乱度の判定法をいくつか提案した。最後に、野外実験によってサンプリング方法と強度低下との関連を調査し、その結果に基ずいて、適切と思われるサンプリング方法を提案した。

全文 /PDF/no0193.pdf