研究について

研究成果

石灰による深層混合処理工法(第3報)

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 013-02-01 1974年06月
執筆者 奥村樹郎、寺師昌明、光本司、吉田富雄、渡辺光男
所属 土質部 地盤改良研究室
要旨

石灰による深層混合処理工法は、港湾地域でしばしば相遇する軟弱粘性土地盤を対象として、通常の地盤改良工法に依る場合を一桁上回る改良効果を短期間で達成する新工法である。第1報、第2報を通じて、筆者等は本工法の基本原理を紹介し、陸上施工ならびに海上施工の可能性を報じた。
 その後、深層混合処理機-4号機-を製作し、西宮沖で2回目の海上試験工事を実施した。4号機では実用機の設計を念頭に、各種機械的データを収集するための計測面を充実すると共に、ワンマンコントロールの試みを行なった。4号機による西宮沖試験工事では、水深6m前後の海底粘性土地盤を7m改良し、処理後60日前後で2kg/cm2を超える一様な強度増加を挙げることが出来た。
 今回の試験工事の結果、本工法施工上の基本的な問題点はすべて解決された。また、室内配合試験結果から概略ながら現地改良効果を推定する方法が提案された。

全文 /PDF/vol013-no02-01.pdf