研究について

研究成果

監督測量船“すおう”動揺試験報告

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0167 1973年09月
執筆者 藤井喜一郎、東海林秀幸、岩崎峯夫、石塚浩次
所属 機材部 作業船研究室
要旨

 昭和48年1月小倉港において実施した双胴型監督測量船“すおう”の動揺試験結果について報告する。
 今回の試験は軽荷吃水における横揺れ、縦揺れ特性を5kt,8kt,12ktの3船速について計測した。横揺れは船速に比例して減少、一方縦揺れはほとんど一定であった。最大縦揺れ角のみ船速と共にわずかであるが、増加の傾向を示した。横揺れと縦揺れの相関係数は小さかった。周波数特性を計算してみると横揺れについては固有周波数を越えた範囲で実験していたと思われ、縦揺れについては固有周波数内であったと思われる。
 動揺による測深誤差、船位測定誤差は主として横揺れによると思われる。両者の数値は平均値による数値は各々の測定機の精度内になると思われる。
 実験結果から判断すると“すおう”は軽荷吃水において測量船として必要な性能を有していると思われる。

全文 /PDF/no0167.pdf