研究について

研究成果

海浜変形調査資料(第1報)-航空写真による汀線変化の解析(東日本編)-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0163 1973年06月
執筆者 田中則男、小笹博昭、小笠原昭
所属 水工部 漂砂研究室
要旨

 終戦直後の昭和21~23年、駐留米軍によって撮影された航空写真と昭和36年以降、国土地理院によって撮影された航空写真とを比較することによって、東日本の主要海浜における海岸汀線の変化を調べた。
 写真解析の方法は、きわめて単純なものである。第一に写真上に明瞭な基点を設定し、この基点を順次結ぶ基線をもうけ、この基線上約167m間隔で基線に直角な方向に汀線までの距離を測定した。撮影時期の異なる写真間で、この距離を比較することによって汀線変化量が求められる。この解析方法は、各種の誤差を含みうるが、解析結果の信頼限界は、汀線変化20~30m程度であると考えられ、これ以上の変化が有意な変化である。
 解析の結果は本文中図3から図76に示されている。解析結果から、普遍的な海浜変化のパターンが、図77に示すように、いくつか指摘される。
 本報告は一連の作業の第1報である。

全文 /PDF/no0163.pdf