研究について

研究成果

日本海沿岸の沖波(深海波)の推算

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0159 1973年03月
執筆者 高橋智晴、副島毅、金子大二郎
所属 水工部 観測調査課
要旨

 従来より工学的に用いられた推算方式は、風域内での諸条件をあらかじめ設定し、それに対して推算が行われているが、ここではなるべく人為的操作をより少なくするために、過去の天気図から等気圧線を入力し、海上風の計算及びその風域に対する波の推定は一定の計算方式に基づき電子計算機を用いて行った。波の推定方式は本質的にはいわゆるWilson法と呼ばれるものであり、ただ風向のある範囲内の変化に対しては波の主方向もそれに対応して変化してゆくと仮定した点がその差異である。
 この方法により計算手法は一般化され、その推定値はかなり実法値と一致するが、天気図の精度、海上風の推定及びこの計算方式自体の持つ問題点により、実測値とかなりかけ離れた推算値を与える場合があり、さらに改良が必要である。

全文 /PDF/no0159.pdf