研究について

研究成果

スパッドに作用する衝撃荷重について

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 011-04-10 1972年12月
執筆者 平山勇、菊谷徹、小岩苔生
所属 機材部 主任研究官
要旨

 この報告書はプラットホーム船のスパッドが海底に衝突した時に生じる衝撃荷重を知るために、スパッドの模型によって砂、砂利、コンクリートおよび花崗岩の各底質に対する衝撃荷重の測定を行い、あわせて現有のプラットホーム船“黒潮号”について、水深15.0m、波高1.0、2.0、3.0m、周期4.0秒の波に対して船体が動揺して生じるスパッド衝撃荷重(スパッド軸方向の反力)の推定を試みたものである。
 実験結果からスパッド静荷重に対するスパッド衝撃荷重の比は落下速度とスパッド荷重によって異なるが、実船で遭遇する衝突速度(船体の動揺速度)約1.0m/sにおいてはほぼ1.0~2.0の間にあるものと思われる。この値は土質より異なり、砂や砂利においては1.0に近く、硬くなるにつれて大きくなり花崗岩についてはほぼ2.0となっている。

全文 /PDF/vol011-no04-10.pdf