研究について

研究成果

複数円形等分布荷重による多層弾性体中の変位と応力の近似計算法

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0146 1972年09月
執筆者 須田凞、佐藤勝久
所属 土質部 滑走路研究室
要旨

道路舗装、空港舗装を問わず、現在行なわれているアスファルト舗装構造の設計法は、経験を主体としたCBR法を基調としている。しかし、交通諸条件の激化、石材の不足などから、舗装の路盤材に多種多様なものが使用され、路盤構造も複雑化している今日では、CBR法が必ずしも合理的な設計法ではなく、将来の舗装構造の設計には、多層弾性体を弾性論的に解く方法が主流となるであろうことが予測されている。現在でも、路盤の中に、貧配合のコンクリートやセメント安定処理などが用いられるものでは、これを弾性論的に検討することが行なわれている。
 多層弾性体中の変位や応力を弾性論的に解くためには、大型の電子計算機が必要となり、現場で手軽に検討するわけにはいかない。本報告書では、多層弾性体中の変位や応力を、複数の荷重に対して、近似的に求める方法を提案したものであり、これによって現場においても、複数の荷重と、複雑な層構造に対して、舗装構造の適否の検討が簡単に行なわれることができよう。

全文 /PDF/no0146.pdf