研究について

研究成果

着岸船舶の実吃水についての調査

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0144 1972年09月
執筆者 久保重美、工藤和男
所属 設計基準部 システム研究室
要旨

外航路,とくに在来タイプの貨物船,は必ずしも常時満載吃水の状態で運航されているものではない。しかしながら埠頭の設計にこの事実はほとんど考慮されていないのが実状である。
 本報告は神戸港における実吃水の分布をケース・スタディとして実施した結果を示したものである。本調査によって明らかにされた特性のおもなものはつぎのとおりである。
 (1)接岸船のうち30%はいわゆる設計対象船舶(design vessel)に比較してはるかに小型である。
 (2)実吃水の満載吃水に対する比は5,000G/T以上の本船について0.75~0.8程度である。
 (3)1,000G/T区分で整理した実吃水の分布は正規分布に近い分布を示す。

全文 /PDF/no0144.pdf