研究について

研究成果

航空機荷重の路床・路盤への伝達機構に関する研究-巨人機の設計荷重-

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 011-03-06 1972年09月
執筆者 佐藤勝久、須田熙
所属 土質部 滑走路研究室
要旨

大型航空機用空港アスファルト舗装における荷重の路床・路盤への伝達機構には不明な点が多いが、舗装体は性質が複雑で、弾性理論だけでは解決がつかない。実験の空港用試験舗装上に、大型航空機に等しい荷重を載荷し、舗装の挙動を調べた。その結果、粒状材路盤の舗装と最近使用の多くなった安定処理路盤の舗装において、航空機荷重が路床・路盤へ伝達・分散する状況が明らかになった。
 航空機の大型化は多様な脚および車輪の配置型式を生み、舗装厚の設計に対して設計条件を複雑化した。巨人機にみられるような脚間距離の小さな航空機では、他脚の影響を考慮しなければならない場合がある。各種深さの路床における応力や変位の分布を実測し、これらをもとに合理的な他脚の影響の換算法を考えてみた。安定処理路盤の場合は、等価な粒状材路盤に置き換えて、この換算法が流用できることも確かめた。

全文 /PDF/vol011-no03-06.pdf