研究について

研究成果

斜め入射部分重複波による質量輸送速度の分布に関する研究

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 011-03-05 1972年09月
執筆者 田中則男、入江功、小笹博昭
所属 水工部 漂砂研究室
要旨

水深の深い位置に設けられた直立堤によって、その前面に重複波が生じているような場合には、堤体周辺の洗掘のパターンは、重複波による水粒子速度と質量輸送速度の分布のパターンによって、ある程度説明しうるものと考えられる。
 そこで本稿においては、堤体に斜めに波が入射して部分重複波が生じている(堤体の反射率が考慮されている)場合について、境界層外縁における質量輸送速度の分布式をまず誘導し、数値計算によってその特性を明らかにした後、石炭粉などをトレーサーとした実験によって、分布式の妥当性を検討した。あわせて、質量輸送速度の分布式と洗掘のパターンとの対応性について、石炭粉を用いた移動床実験を行なった。

全文 /PDF/vol011-no03-05.pdf