研究について

研究成果

砂杭を打設した粘性土地盤の挙動-衣浦港における実験について-

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 010-03-04 1971年09月
執筆者 木庭宏美、堀江宏保
所属 土質部 土質部長
要旨

 衣浦港において砂杭打設の実物大実験を行ない、砂杭打設直後の地盤から粘性土試料を採取してその強度低下の模様を観測し、また砂杭打設後の約1ヶ月の期間を限り載荷重を置くことなく、この期間中における粘性土の強度回復の模様を観測することができた。
 その結果、砂杭の打設法によっては撹乱による強度低下は無視できない大きさに達し、その強度の回復にはかなりの長期間を要することがあるから、地盤改良工法の合理化を考えるうえで、配慮すべき重要な要素であることがわかった。さらに載荷後の地盤の挙動についても観測して、砂杭が地盤の沈下につれて締め固められること、ならびに砂杭は地盤の沈下を妨げる機能をもっていることなどがわかった。

全文 /PDF/vol010-no03-04.pdf