研究について

研究成果

名古屋港における波浪観測第3報-現地波浪の回折現象ならびに統計的性質について-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0120 1971年06月
執筆者 合田良実、永井康平、伊藤正彦
所属 水工部 波浪研究室
要旨

 名古屋港高潮防波堤外1箇所および堤内2箇所で容量型高計により継続的に観測している波形記録のうち、昭和44年度中の強風時の記録の解析結果を取りまとめた。解析内容は、パワースペクトル、水位の統計量、波高・周期の統計量などである。
 まず、方向スペクトルを持った波の回折特性を計算し、一方で防波堤内外のパワースペクトルを比較することによって、防波堤内の波は、主・副開口部からの回折波と堤内発生波との重ね合わせとして説明できることを示した。
 また、水位変動の標準偏差が5cm以上の92データについて統計的性質を検討し、i)波形の非線型性、ii)波高分布に対するRayleigh分布の適合性、iii)スペクトルによる統計量推定の問題点、iv)波高の連の長さ、などを定量的に明らかにした。

全文 /PDF/no0120.pdf