研究について

研究成果

金竜丸実船試験報告

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0118 1971年06月
執筆者 岩田尚生、守口照明、木原純孝、是石昭夫、川村洋一
所属 機材部 主任研究官
要旨

 地均し船、金竜丸は、ドラグサション浚渫船の浚渫跡のでこぼこを均す作業を行なうために建造されたものである。
 今回、清水港において、土質の異なる三つの区域を選んで金竜丸の地均し能力を確かめるための実船試験を行なった。試験の結果では、現状の金竜丸の排土装置により、軟質の粘性土(ベーン試験によるせん断抵抗r=0.13~0.19kg/平方センチメートル糎)に対しては十分な排土作業が行なえたが、標準貫入試験のN値=10~20の砂質土と砂利混り砂地盤に対しては作業が困難であった。
 この試験結果から、今後の金竜丸の作業対象土質によっては、排土装置の改良について、さらに十分な検討を行なう必要があることを確かめた。

全文 /PDF/no0118.pdf