研究について

研究成果

粗粒径土砂混合水による鋼材の摩耗特性について

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 010-02-06 1971年06月
執筆者 宮崎昭児、奥出律、津村悦夫
所属 機材部 主任研究官
要旨

 土砂混合水の流動により生ずる水力浚渫関係の部材の摩耗に関する基礎資料を得るために、粗粒径土砂混合水による鋼材の摩耗特性を調べた。
 試験には回転式摩耗試験機を用い、土砂混合水速度の0.83~2.08m/sの範囲で、土質および試験片形状の摩耗に及ぼす影響について検討した。
 その結果、試験片としては後流による影響の少ない細い形状のものを選ぶべきであることがわかり、そのとき摩耗量は土砂混合水速度の2.5乗に比例した。
 本試験方法では、試験片が土砂混合水の流れより受ける抵抗が摩耗量を表示する有効な1因子であることを示唆する結果を得た。この抵抗は土砂混合水速度のほぼ1乗に比例したので、結局摩耗量はこの抵抗の約2.5乗に比例することがわかった。

全文 /PDF/vol010-no02-06.pdf