研究について

研究成果

河口侵入波におよぼす河口流の効果

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 010-02-05 1971年06月
執筆者 金子安雄、上野信行
所属 水工部 主任研究官
要旨

 外海から河口に侵入する波は、流れのStoping actionによる波高増大作用と、乱れにもとずく波高減衰作用の相反する2つの作用によって波高が規成される。本報告はこの波高変化を実験的に検討したものであり、河口流として密度流の二層流型式も考慮し、流量、波の諸元を変化させて実験を行った結果をまとめたものである。
 その結果、(1)流れを遡上する波は流と直面した初期段階では波高を増大させるが、侵入距離を増すに従って減衰する。(2)波高増大率は流速に比例し、波高減衰率も流速に比例する。(3)流れを遡上する過程での波高の分布は侵入距離に関する指数関数で表示し得る。

全文 /PDF/vol010-no02-05.pdf