研究について

研究成果

残留水位測定調査

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0115 1971年03月
執筆者 古土井光昭、片山猛雄
所属 設計基準部 設計基準課
要旨

 けい船岸等の設計に用いられる残留水位は従来、経験的に得られた基準にもとづいて決定されており、その妥当性について確証はなかった。けい船岸背後の水位を測定し、合理的な残留水位の決定を可能にするため、全国26の既設けい船岸で岸壁前面および背後水位を測定し、残留水位に影響をおよぼす要因の分析と、設計の基準としての残留水位のとるべき値について検討を加えた。
 現在の設計基準値はほぼ妥当な値を与えるが、重力式の場合、基礎捨石、裏込めが、裏埋土等で目づまりをおこさないよう設計、施工上の注意をはらう必要があることがわかった。また、矢板式、重力式の各々について、構造物としての透水性を示す指票を求めることができた。

全文 /PDF/no0115.pdf